誠心会について

about

~理事長あいさつ~

 このたび、社会福祉法人誠心会において長年にわたりご尽力いただきました松﨑有一氏が、令和7年6月19日(木曜日)の定時評議員会終結をもって理事長を退任したたことにより、後任として理事長を拝命しました谷平 耀宗(たにひら ようそ)です。

 日頃より当法人の運営に温かいご支援とご協力を賜っております皆さまに、心より厚く御礼申し上げます。

 社会福祉法人誠心会は、「地域に信頼され 地域に愛され 地域と共に進化し サービス利用者に信頼と安心と安全 人権を尊重し そして生きがいを提供します」という経営理念のもと、福祉を通じた地域貢献を続けてまいりました。

 しかし近年の社会環境の急速な変化の中で、法人の在り方や意思決定の姿勢が問われています。
 特に、2040年問題を間近に控え、少子高齢化が加速する中での福祉・介護・医療の人材確保は喫緊の課題であり、その他にも物価高騰への対応、他業種との賃金格差の是正のための処遇改善など課題が山積しております。

 我々が提供する福祉サービスの単価は、需要と供給で価格が決定する市場原理が働かず、国で価格を決定する所謂公定価格であることから、物価高騰への対応や処遇改善を施すためには、収入を増やさなければなりませんが前述のとおり簡単ではありません。関係省庁の後押しもある一方でブレーキを掛ける省庁もあります。政治も安定しない中で不透明感はあるものの、こうした状況だからこそ、役職員の英知を終結し一枚岩となって経営理念に込められた想いをより具体的に実現していくために、今こそ新たな一歩を踏み出すべき時だと考えております。

 私は、利用者の皆さまの「日々の暮らし」と同じように、職員一人ひとりが安心・安全な職場環境のもと、働きがいを持ち、誇りをもって力を発揮できること(=ディーセント・ワークの実現)が、法人の持続的な発展に不可欠だと考えています。働く人が大切にされる組織こそが、良質な福祉サービスの基盤となり、地域からの信頼にもつながっていくと信じております。

 そして今後は、地域共生社会の実現に向けて、法人のパーパス(存在意義)をあらためて見つめ直しながら、スピード感をもって柔軟かつ誠実に取り組んでまいります。 これまで誠心会を支えてこられた全ての皆さまへの感謝を忘れず、未来に向けて確かな歩みを進めてまいりますので、引き続きのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 令和7年9月吉日

社会福祉法人誠心会
理事長 谷平 耀宗